クリーチャーズ 異次元からの侵略者

原題は'John Dies at the End'。ドン・コスカレリの、「プレスリー VS ミイラ男」以来の最新長編となるコメディホラーです。出演はポール・ジアマッティダグ・ジョーンズクランシー・ブラウン

中華料理屋のテーブルで、デイヴという青年を取材する作家アーニー。だが、彼とその相棒ジョンが体験したという話はあまりに突飛な内容で…。

見たら多くの人が感じると思いますが、コメディ版というか、B級ホラー版「裸のランチ」みたいな怪作でした! 新種のドラッグでハイになった主人公たちが奇妙な人物と出逢ったり、恐ろしい地獄よりの怪物たちに襲われたり。そんな話を取り留めなく綴っていくんですが、それは果たして真実なのか、それとも馬鹿なヤツらがトリップして見た幻覚なのか…みたいな流れ。しかも、その新種ドラッグがソイソース=醤油って!!

出てくるモンスターも、ドラッグ系映画では定番の虫系のヤツで、ゴキブリ、蝿、蜘蛛、ナメクジなんかが襲って来ます。グロ描写も結構派手め&多めでした。

そんな感じなので、話を真面目に追っていくとかなり疲れる内容。でも、全体のテイストが何ともユニークというかコミカルな味わいを保っているので見やすくなっている。全米でもスマッシュヒットしたのも、その辺が原因かと。

もうワンパンチ、もうワンランクのスケールアップがあれば…とか、主役のアンちゃんたちにハナが…という気はしますが、「ファンタズム」を彷彿させてもくれるし、見どころは大いにある作品だと思います。

裸のランチ 【Blu-ray】

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