7 DAYS リベンジ

7 DAYS リベンジ [DVD]
5/3リリース トランスワールドアソシエイツ


Les 7 jours du Talion - Bande-annonce

原題は'Les 7 jours du talion'(英題'7 Days')。カナダはケベック製の拉致監禁拷問スリラーです。ケベック製なのでセリフのほとんどがフランス語。キャストは、「ヒューマン・トラフィック」のレミ・ジラール以外は日本では馴染みの無い人たち。監督もTVドラマ中心に活動してる人のよう。

幼い娘を凌辱された上、惨殺、森の中に遺棄された外科医ハメル。やがて一人の容疑者が逮捕されたのだが、怒りが収まらないハメルは、護送中の容疑者を誘拐し、人里離れた山荘に監禁してしまう。そして、復讐のために来るはずだった娘の誕生日までの七日間に渡る拷問を開始して…。

リリースするのがこのメーカー+カナダ製という事で後回しにしていたんですが、開始早々、少女の惨殺死体の描写を見て、コレはただ事じゃない!と驚愕。そして予感どおりに、ラストまで緊迫感が充満した良作でした!

まず、拷問シーンから。ハンマーで足を折ったり、チョーク攻撃したり、鎖で鞭打ち刑にしたり。更に、主人公が外科医という設定を活かした“拷問”までと、ダメな人には耐えられないかもしれない凄惨なモノが続くんですが、描写事態はトーチャーポルノ的なソレではなくて抑制が効いている。この辺は、カナダ映画というよりフランス映画っぽい作り。そう思うと、いつものカナダ産B級TVムービーなら“暗いなぁ…”と思ってしまうくすんだ曇り空も逆に…みたいな。

むしろ、監督が見せたいのは、そんな凶行におよんでいながら、なお葛藤している主人公の心理状態の方。そこに、コンビニ強盗に射殺された妻の最期の映像を夜毎見ている老刑事や、主人公の妻の心の動きを交えていくモンだから、見ているこちらまでいたたまれない気分に。

これだけでも既に映画になっているのに、終盤更に追い討ちを掛ける展開になるのもスゴい。

ジャケはこのメーカーらしくパッとしない感じですが、是非見ていただきたい作品です。

7 DAYS リベンジ [DVD]

7 DAYS リベンジ [DVD]

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