ゾンビ・ハイスクール
5/3レンタルリリース アルバトロス
原題は'Detention of the Dead'。邦題でわかるとおりの学園ゾンビコメディです。キャストは「glee」のマックス・アドラー以外は知らない人たちばかりで、監督・脚本のアレックス・クレイグ・マンも本業は役者でこれが初監督作のよう。
補修を受けるために放課後に集まったガリ勉のエディら生徒たち。だが、突然その中の一人が暴れ出し、担当の女教師に噛み付いてしまう! ナンとその生徒はゾンビ化していた!! 慌てて助けを呼ぼうと教室を出たものの、すでにそこにはゾンビ化した生徒たちの群れが!
という感じで、わかりやすくゾンビ版「ブレックファスト・クラブ」なお話。ガリ勉くん、イケメン、その彼女のチアリーダー、力自慢、ラリってるアジア系、ゴス少女という登場人物たちが、生前の本能に従って行動するゾンビの習性を考えて、高校生が一番行きたがらないある場所で立て籠もる、が?!という展開です。
で、舞台を限定空間に設定し、会話中心の作りにした分、色んな粗や作りの雑さ、センスの有無が出てしまった印象。特殊メイクが安いのは仕方ないと思うんですが、各キャラの魅力や特徴、彼らがぶつかったり打ち解けあったりするうちに生まれる変化、それを受けての頑張りなんてのを上手く見せられてないのは致命的。
あと、2012年の作品なのに、ケータイやスマホの類いを全然話に絡ませないのはどうなのかなぁ? 一応、使えないって事にはなってるけれど、その理由がちゃんと説明されてなくて、この辺も雑さを感じた一因。
撮り方自体は変な事をしてないから、深く考えなければ…という気もします。ただ、同じ学園ゾンビコメディなら「悪魔の毒々パーティ」の方が数段上だったな、という気になった凡作でした。
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