ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書

原題は'Dungeons & Dragons: The Book of Vile Darkness'。テーブルトークRPGの代名詞『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を映像化したファンタジーアクションの正統シリーズ第三弾が突然登場。キャストはよく知らない人たちばかりですが、監督が「アート・オブ・ウォー3」のジェリー・リヴリー、脚本は前作「ダンジョン&ドラゴン2」から引き続きブライアン・ラドニックが担当しています。

二千年前、悪の魔法使いナグルールの体を砕いて作られた魔の書物があった。悪が支配したその時代は、光の神ペローと太陽の騎士団によって終わりを告げ、平和がもたらされていた。そして騎士団を率いるランフィンの息子グレイソンが騎士になるのを認められたその日、何者かが儀式を襲撃。ランフィンを連れ去ってしまう。グレイソンは父の行方を追うべく、冒険の旅に出る…。

まず良いところから。当然出てくるドラゴンを筆頭に、CG等のVFXが驚くくらいにちゃんとしてる。というか、ドラゴンがカッコイイ! 出番自体は少ないですけどね(w。この手の映画のロケ地としては定番になって来たブルガリアの風景もRPGな雰囲気を漂わせてるし、衣装なんかも悪くない作り。関係無いけど、キレイなおネエさんたちのヌードのサービスもふんだんにあって、映像的にはTVムービーとは思えぬ充実ぶりでした。

逆にお話の方は…。冒頭、延々と設定の説明が続くのはTRPGっぽいといえばそうなんですが、正直単語の羅列に辟易。その割りには登場人物たちの関係性は全然見せられてないから、新キャラが出てくるたびに、コイツ誰?状態が続くハメに。お話の進め方もマズかったなぁ。

オチも、えっ?そんなのでいいの??というぶつ切り感。再編集版と言われた方が納得出来るヘンテコな作品でした。カッコ良いドラゴンのCGを見たい方にはオススメかな。