荒らぶる侠

2/25レンタルリリース オールインエンタテインメント

中野英雄主演のヤクザアクションです。共演は小沢仁志、原田龍二、本宮泰風、金子賢、山口祥行、ホリケン。、以下いつもの皆さん。監督は「白竜」シリーズの旭正嗣です。

八年ぶりにムショから帰ってきた番。だが、組は弟分だった小内が組長に納まっていたものの、他は知らない顔ばかり。しかも、金本組長が独裁的に仕切るようになった本家への上納金集めで四苦八苦している始末だった。居場所の無い番は、組を抜けデリヘル業を始めていたかつての弟分のところに転がり込んだのだが…。

昔気質のヤクザがムショから帰ってみると浦島太郎状態に、というヤクザ映画では定番のストーリー。しかし、本作はその後の展開が中々に考えてありました。

金本(金子信雄リスペクトなのか、丸メガネにチョビ髭姿の小沢兄貴が珍演！)に顔をザックリ切られた元デリヘル嬢(広澤草)を筆頭に、行く先々で金本の横暴に苦しむヤツらと出会う主人公。遂に、かつての兄弟分を集め、一発逆転の手に打って出る！ しかし、その裏ではやはり金本の存在を苦々しく思っていた幹部連中の思惑が…。更には、何かと暴力を振るう主人公を疎ましく思っていた組の若い衆たちも…、という多層的な展開に！

中野英雄には泰風、対する小沢兄貴には龍二とミラー的な配置のキャスティングも面白いし、中間管理職然とした金子賢も地味に好演。ヒロインの広澤草の存在感もイイ。予想以上に楽しめた一本でした。

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