ザ・フォース - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題は'De force'。イザベル・アジャーニとエリック・カントナが主演したクライムアクションです。共演もシモン・アブカリアン、アンヌ・コンシニ、リン・ダン・ファンと充実。監督・脚本の人はTV畑出身の新人さんのよう。

武装強盗団“オールブラック”の犯行に手を焼く当局。担当のクララは、元メンバーで服役中のマニュエルに接触、強引に囮捜査へ参加させようとして…。

昨今の仏製の刑事アクションというと、ヨーロッパ・コープ系のド派手なヤツか、オリヴィエ・マルシャル関連の渋いヤツか。本作は後者に近くて、登場人物それぞれの思惑と苦悩が絡み合いながら進んでいく構成でした。

そういう作品なので、女刑事役のイザベル・アジャーニも、いつものキレイキレイな感じじゃなく、素っ気無い仕事人間という役柄でメイクもそれっぽい感じ。おかげで一人息子は犯罪に手を染め始めていて…というサイドストーリーも。

それはイイんですが、久々に見たアジャーニのルックスが…。照明さん！もっと当ててやって！！と思わずにはいられない状態で、これが気になって話に中々入っていけない。

というか、正直あんまり面白くなかったです。前述のヒロインと息子の関係や、カントナとアジア人妻の件等、面白くなりそうな要素は散りばめてあるものの、あまり上手く活用出来ていない。

本筋の方も大して盛り上がらないし、これは劇場未公開でも仕方が無いと思わせる凡作でした。アジャーニファンは1/23に「ノスフェラトゥ」のHDリマスター版がレンタルリリースされたので、そちらを見て下さい。