セクター5 第5地区
原題は'True Bloodthirst'(別題'Vampyre Nation')。UFO社製作による吸血鬼アクションです。主演はアンドリュー・リー・ポッツ。監督は「ヴァナルガンド 解かれた封印」のトドール・チャプカノフ、脚本が「VOLCANO 2012」のラファエル・ジョーダンという布陣です。
ルーマニア。人工血液によって人間と吸血鬼が共存するようになったものの、様々な問題が発生。吸血鬼は第5地区と呼ばれる地域に隔離されていた。そんな場所で、吸血鬼と彼らに違法血液を売っていた売人の惨殺事件が発生する。事件を担当する事になったデリックス刑事は、収監されていた吸血鬼ハンターのハーカーたちをチームに引きいれ、捜査を開始するが…。
殺人犯の正体は、不純な違法血液によって“退化”、モンスターと化した吸血鬼だった! というお話。チームには吸血鬼族のプリンス(ドラキュラの息子!)たちも加わって…という流れで、もう色んな部分が「ブレイド2」の丸パクリやん!!とツッコミたくなる作品でした。
もちろんB級映画なので、パクリでもそこそこ上手く作ってれば別に構わないし、ノスフェラトゥというよりも怪奇蝙蝠男の進化版みたいな姿のモンスターも悪くなかったんで、前半はソコソコかな?と思いながら見てたんですが、やっぱりこの監督と脚本家、ヘタクソ過ぎる…。
とにかく撮り方がいい加減過ぎ! 一例を挙げると、同じチームにはなったものの反目しあう吸血鬼ハンターとプリンス。ハンターの銃口がプリンスに向けられてバン!実はその背後に…というよくあるシーンでも、撃つ前にモンスターの姿が見えちゃってる…。そんなシーンが連続するからもう…。
大勢登場するキャラクターたちの整理やらナンやらも全然出来てないから、それらしくは進むもののお話的には全然盛り上がらなかったり。あと、チャラチャラしつつも情けない男が定番のアンドリュー・リー・ポッツに、凄腕吸血鬼ハンター役が全く合ってないのもダメな理由かな。
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