新・三バカ大将 ザ・ムービー

原題は'The Three Stooges'。当初はショーン・ペンベニチオ・デル・トロジム・キャリーというもの凄いキャストで企画が進んでいた、ピーター&ボビーのファレリー兄弟による、往年の大人気スラップスティックコメディシリーズ「三ばか大将」のリメイク版です。結局“三ばか大将”を演じるのは、日本ではショーン・ヘイズが一番有名という程度のキャストに落ち着いちゃいましたが、共演は充実。しかし、ジェーン・リンチやラリー・デヴィッドはわかるけど、何でジェニファー・ハドソンやケイト・アプトンが出てるんだ?(w

ある日孤児院に捨てられ、そのまま成長したラリー、カーリー、モーの三人。しかし、その孤児院が資金難のために閉鎖の危機に。これを救うべく、大金を稼ごうと初めて外の世界へ飛び出した三人だったが…。

元々の「三ばか大将」はお勉強のために見た程度なので確信は持てませんが、“世代”の上司曰く見た目は似てるとの折り紙付きだったので、その辺は大丈夫だと思います。

で、見る前は、お話は二の次で延々とドタバタギャグが続く作りじゃないかと心配していたんですが、これがちゃんとお話があった!(w

三ばかが最初に見つけた仕事は何と殺人依頼!? そして、ここから話が延々と転がって、最終的には三ばかの子供時代のエピソードにまで繋がっていくという壮大な(?)お話です。

もちろん、体を張ったギャグ(特に動物ネタ多数)、ベタな病院コント、更に殴ったらピコーン!みたいなベタベタな効果音と、その手のギャグもてんこ盛り。そして、ファレリー兄弟作品らしい下品なギャグも当然ありますが、こちらはいつもよりは若干控えめかも(w。

そして、これもファレリー兄弟作品らしく音楽の使い方も上手い。当然ここでジェニファー・ハドソンの美声が発揮されます。

こんな感じで、軽く見るなら十分楽しめる作品でした。あと、いつものファレリー兄弟作品と違うのはラブコメ要素が皆無な事くらいかな。この部分は三ばかの友情シーンに置き換わってる感じでした。