テリトリーズ
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2013/01/09
- メディア: DVD
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原題も'Territories'。仏加合作による拉致監禁スリラーです(セリフは英語)。スタッフ、キャスト共によく知らない人たち揃いですが、どこかで見た事があるような顔も…?
カナダでの結婚式からの帰り道、アメリカへの国境近くの山林で警備隊員に車を止められた五人の若者たち。隊員から理不尽かつ屈辱的な尋問を受けた挙句、遂には一人が射殺されてしまう。そして、頭に袋を被らされ、林の奥深くへと連れて行かれて…。
この後は、大型動物用の檻に一人ずつ閉じ込められた若者たちは更なる拷問と尋問を受けて…という流れ。
監督がフランス人だからか、全体の雰囲気はB級ホラーというよりヨーロッパ映画的なソレ。拷問シーンも直接的なグロい描写は少なくて、精神的にクる感じです。
若者たちを拉致した“警備員”はハゲ頭で何考えてるのかわからないイイ顔オヤジコンビで不気味だし、ヒロイン格のおネエさんはソコソコおキレイかつヌードも披露してくれたり。他にも絵的には中々にセンスの良さが感じられて悪くない印象。
ただお話の方に娯楽として楽しめるような捻りが足りないかなぁ。グアンタナモとかリバタリアンみたいな社会的なメッセージは伝わってくる*1んですが、ストーリー面での見どころは薄め。終盤は特にとって付けたような印象で、デヴィッド・リンチ的な理不尽は言い過ぎとしても、わかったようなわからんような展開に。
まぁ、ありがちなシチュエーションの作品にしては見どころはあったと思います。