ジャスト・ア・ヒーロー - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題は'Inseparable'。ケヴィン・スペイシーとダニエル・ウーが主演した中国製の自称ヒーロー映画です。共演は「コネクテッド」のコン・ベイビー。

高級マンションの自室で自殺しようとしていたリー。寸でのところで引越しのあいさつに来た外国人、チャックに救われるのだった。トレーダー兼CIAの殺し屋だというチャックの言葉に押されて、自殺の原因の一つだった会社の不正に対し、些細ないたずらでうっぷん晴らしをするリー。その後も、チャックと共に街の悪事を正す世直し行為を続ける中で、次第に生きる気力や妻との愛情を取り戻していった彼は、とうとうヒーローのコスチュームまで自作して、不正を働く巨大企業にまで戦いを挑み始めるが…。

こんな感じで、「キックアス」「スーパー！」「ディフェンドー闇の仕事人」といった自称ヒーローアクションの中国版といった感じ、の前半戦。監督・脚本のディエン・ヤンは、数年前の東京国際映画祭に「独り、待っている」(原題‘独自等待’)が出品されたくらいで、日本ではほとんど無名だと思いますが、その演出は都会的かつオフビートなテイストで非常に洗練されている。中国映画および香港映画特有のあの雑さみたいなのがほとんど感じられない。ヒーロー稼業中のスペイシーの演技も相当ノリノリ(w。

ところが、中盤あたりでスペイシーの正体(?)が明かされて以降は、かなり意外な展開へ…。ネタバレになるから書きませんが、結構見応えがありました。よく考えたら、映画としてはよくある展開ではあるんだけど、でも見せる作りになってます。

こんな感じで、この監督の他の作品が見たくなる、注目に値する出来かと思います。

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