Monster 悪魔のような女たち(ライアー・ハウス)
原題は'Breathless'。ジーナ・ガーション主演のクライムスリラーです。共演はレイ・リオッタ、ヴァル・キルマー。監督・脚本は「デス・マスク」のジェシー・バジェットです。
荒野に一台だけ止まるトレーラーハウス。呼び出した女友だちのティニーと共に、銀行強盗を犯した夫デイルを縛り上げ、大金の隠し場所を吐かせようとする悪妻ローナ。だが、金の在り処を聞き出す前に、彼女は誤ってデイルを射殺してしまう…。
この後は、旦那に目星をつけた保安官(リオッタ)に見張られているために死体を外に出せない女二人が、せまいトレーラーハウスの中で言い争ったり血迷ったり。そうするうちに話は意外な方向へ…という展開です。
そんな感じなので、基本的に会話中心の作品。しかもテイストはスリラーというよりコミカルなノリで、よく言えばタランティーノか、その教科書になったエルモア・レナードの小説のあの雰囲気。死体を隠すためにと、キッチン用品でバラバラ死体に…等の結構な血塗れシーンも含めて。
ただ、正直言ってそれらの先達に比べると、会話の面白さ、センス、そして話を転がした末の意外性なんてのが決定的に足りない。雰囲気自体は役者がイイ分、予想以上に出てるんですけどね。ガーションの相手役を務めた、これまで海外ドラマの出演がほとんどのケリー・ギーディッシュという女優さんも頑張ってるし。
それと、オープニングがまんま「デクスター」のソレの丸パクリなのは如何なモノかと。基本的には凡作。ただまぁ、暇潰し程度ならギリギリ、かな?
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