ポルノ☆スターへの道

原題は'Bucky Larson: Born to Be a Star'。アダム・サンドラー(本作では製作と脚本を担当)等の作品でおなじみの脇役コメディアン、ニック・スウォードソンが主役を務めたコメディ映画です。共演はクリスティーナ・リッチスティーヴン・ドーフ、そしてドン・ジョンソン。監督は「ホット・チック」「鉄板スポーツ伝説」のトム・ブラディです。

ド田舎に住む、人は良いものの見た目最悪、少々間も抜けている青年バッキーは、偶然両親が1970年代の伝説的ポルノスターだった事を知る。自分もスターになる運命だと悟ったバッキーは一路ハリウッドに向って…。

性に奥手だったバッキーのナニは人並み外れたミニミニサイズ…。ひょんな事からポルノ業界に潜り込めたものの当然の門前払い。ところが更なるひょんな事が重なって…という展開です。

まず残念なお知らせから。クリスティーナ・リッチはポルノ女優役じゃありませんでした!! 彼女は主人公が“バレー”で知り合うしがないウェイトレス役。

で、作品の印象ですが、題材から当然下ネタのオンパレードではあるんですが、バカコメディとして見るとテンポはユルいし、ギャグの一つ一つも弱くて、正直大爆笑するポイントが少ない感じ。

どちらかと言えば、主人公とヒロインを中心に、トラウマの克服と“夢をあきらめないで”的な事を描くドラマ色の強い作品、なのかなぁ? ちょっとそちら方向にもやり切れてないように思えました。やるんなら、監督役のドン・ジョンソン、悪役ポジションのスティーヴン・ドーフをもっと上手く使わないと。

まぁでも、下ネタ耐性があればそこそこには楽しめると思います。あと、ニック・スウォードソンはやっぱり脇役でアクセントを付けるポジションの方がお似合いではないでしょうか。