ザ・クリミナル 合衆国の陰謀

ザ・クリミナル 合衆国の陰謀 [DVD]
4/6レンタルリリース ファインフィルムズ

原題は'Nothing But the Truth'。ケイト・ベッキンセール主演の社会派サスペンスです。共演はマット・ディロンヴェラ・ファーミガアンジェラ・バセットノア・ワイリー、デヴィッド・シュワイマー、そしてアラン・アルダ。監督・脚本はリメイク版「わらの犬」のロッド・ルーリーです。

米国大統領の暗殺未遂事件が発生! 政府は事件の背後にベネズエラ政府がいたとして報復攻撃を始める。だが女性記者レイチェルが、暗殺とベネズエラ政府の関与を否定したCIAの女性スパイによる報告書の存在をスクープ。事態は急転する。だがそれを受けて、FBIの特別検察官デュボアから情報源を明かすよう迫られるレイチェル。裁判でもそれを拒んだ彼女は、とうとう留置場へ入れられて…。

見ていけば判りますが、これはダグ・リーマンの「フェア・ゲーム」と同じ事件を扱った作品ではないかと。細々とした部分は変更しながら、あの事件を記者の側に焦点を当てて描くという構成。少々ネタバレにもなっちゃうんですが、それを承知で見て貰った方が日本人には判り易いんじゃないかと思います。

で、映画の方は“報道の自由”と記者としてのプライドを守る為に戦うヒロインを、ドラマチックに描くんじゃなく、極めてクールに見せていきます。またひと月、またひと月と収監される期間が伸びていくごとに崩壊していく家庭の状況なんかも、かなり淡々と描かれてたり。

それだけだとつまらないモノにもなりそうですが、そこはパワーのある役者たちの演技力が救ってる。特に担当弁護士役のアラン・アルダの長ゼリフは良かったなぁ。

無理矢理カテゴライズすれば女囚映画とも言える一本(ベッキンセールの喧嘩シーンもあるヨ!)。“合衆国の陰謀”ってほどには派手な作りではありませんが、見て損は無いんじゃないでしょうか。

ザ・クリミナル 合衆国の陰謀 [DVD]

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