ラスト・アサシン

原題は'Requiem pour une tueuse'。メラニー・ロラン主演の殺し屋サスペンスです。共演はクロヴィス・コルニアック、チェッキー・カリョ。監督・脚本の人は新人さんのようです。

八歳の娘を思い、殺し屋稼業から足を洗う事を決意したリュクレス。だが組織は、石油パイプラインの利権に絡む殺しの仕事を最後に依頼する。ソプラノ歌手と偽って標的に接近するリュクレスだったが、そこには…。

さすがにこれだけの面子が揃ってるだけあって、映画らしい雰囲気が充満してる作品でした。ロケ地(アルプスかな?)の風景は綺麗だったり、映像は中々の見もの。

でもこれ、お話の方が…。ヒロインの殺しの腕前、シングルマザーとしての背景、仕事の内容等々。更には登場人物たちの心の動きなんてトコも含め、全ての要素が描写不足なので、まるでリアリティが感じられない。おかげで途中でどうしても飽きちゃう、みたいな。

安っぽいB級映画ならそれでも良いかもしれませんが、仮にもハリウッド映画にも引っ張りだこのロランちゃん主演で、今年製作された作品と考えると…。

見どころと言えるのは、前述の部分以外だと、ロランちゃんのシャワーシーンくらいかな。その程度の凡作でした。