バトル・キングダム 宿命の戦士たち


10/7リリース トランスフォーマー

原題は'Ярослав. Тысячу лет назад'(英題'Prince Yaroslav')。10世紀ロシアの賢公ヤロスラフ一世の若き日の姿を描いた歴史スペクタクルです。スタッフ、キャストは共になじみの無い人たち。

父ウラジミール一世の命により、東方の地へと送られたヤロスラフ。この地は盗賊が蔓延り、住民たちを捕えては奴隷として売り捌いていた。今日も部下と共に盗賊狩りを行っていたヤロスラフだったが、誤って山に暮らす民・熊族に捕まってしまい…。

うーんと、期待したような大軍勢同士がぶつかり合うような大作じゃなく、せいぜい村同士って感じのスケール感はさほど大きくない作品でした。それでも衣装はちゃんとしてるし、映像も綺麗。今のロシア映画にありがちなガチャガチャしたエフェクトも無く、しっかり地に足の着いた落ち着いて見られる作り。

ただし! 登場人物は、主人公と軍隊(北欧のヴァイキングたち)、駐留する村の民(スラブ系?)、熊族、盗賊(これは余り出て来ないけど)という四つに分けられるんですが、どっちを見てもイイ顔揃い、なのは良いんだけれど、パッと見じゃ中々見分けがつかず、直ぐにあれコイツどっち側の人間だっけ? 状態に。一応は衣装とかが違うから、ずーっと見ていけば判別はつくんですが、かなり混乱してしまいました。ロシアの人は簡単なのかなぁ?

難と言えるのはソコくらい。まぁストーリーは、軍勢の中にも裏切り者が?! みたいな超ベタなヤツなのでスゴく面白いワケじゃないですが。ベタと言えば、捕まった熊族の族長の娘と主人公がイイ仲になるという展開も。でもそのヒロインポジションの女優さんのルックスが正直…。彼女より村の民の族長の娘さんや熊族にいた女丈夫のコの方がよほど魅力的。うーん、やっぱりロシア人の美的基準はいつまで経っても判らんです。