最後の銃撃

最後の銃撃 [DVD]

最後の銃撃 [DVD]

原題は'Chicago Overcoat'。マフィアものには欠かせない名脇役、フランク・ヴィンセントが主演したギャング映画です。競演は、こちらもギャング映画ではおなじみのマイク・スターにアーマンド・アサンテ、そしてステイシー・キーチ。スタッフは聞いた事の無い人たち。

連邦政府による街の浄化作戦が進むシカゴ。収監された組織の大物ステファーノの公判も近づく中、獄中の彼から証人暗殺の依頼が組織へ伝達される。かつて名うての殺し屋として知られたルーは、離婚した娘と孫の将来を案じ、その仕事に名乗りを上げて…。

役者の面子がイイ分、低予算ながら雰囲気の良い作品に仕上がってました。ところどころ、オッとなるショットなんかも。

ただし、気になるというか残念な点も。時代に着いていけない主人公が感じる悲哀、腐れ縁の女、孫との交流、その手口から主人公の復帰を勘付く老刑事等々、面白くなりそうな要素をちゃんと押さえているにも関わらず、その全てが突っ込み不足。そこをもっと上手く掘り下げていけば…とあちこちで思われて…。この辺は無名スタッフの限界かなあ。

まぁ、Vシネマ感覚で見る分には、これで充分かなという気もしますけどね。