プレデター2012 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

7/22レンタルリリースミッドシップ

原題は'Arctic Predator'。ユニバーサルスタジオ製作のSFモンスターアクションです。当然「プレデター」とは何の関係も無いんですが、監督が「TATARI 呪いの館」に「ミラーズ2」、そして'Hellraiser: Revelations'と続編ばっかり撮ってる(撮らされてる?)ヴィクター・ガルシア。主演はディーン・ケインで、「プライミーバル」シリーズのルーシー・ブラウン、「ツタンカーメンの秘宝」のスティーヴン・ウォディントンが共演してます。

北極圏を調査中のロス率いるチームが、十八世紀にロスの祖先が指揮し、沈没したと思われていた探険船を氷の奥深くで発見する。船と共に眠っていた死体を調査基地へ運び込むクルーたち。だがそこには、二百年前に隕石と共に落下した恐怖の生命もいた!

そんな感じで、「プレデター」というよりも北極版「遊星からの物体X」といった方が近い作品でした。

注目の“プレデター”は、氷のように透明で、熱を追い求め、襲った人間を凍りつかせてしまう怪物! 当然CGですが、デザインも結構悪くなくてカッコ良かったです。カナダ辺りで撮ったと思われる氷原の映像も綺麗だし、役者も揃ってるから、映像の見栄えはTVムービーとしてはかなりなレベル。

ただお話の方が雑で雑で…。例えば、既に視聴者は映像で見て知ってる事を後で登場人物が知ってビックリ! みたいなのが多過ぎるトコとか。“プレデター”が基地に迫ってくるスピードも適当だったなぁ。脚本は「ハルマゲドン」のラファエル・ジョーダン。コイツがシナリオを書いた作品って全部駄作、凡作なんだけど、何故仕事が途切れないのか不思議…。

というワケで、見ていてちっとも緊迫感が味わえない凡作でした。