ステイク・ランド 戦いの旅路

8/5リリース トランスフォーマー

原題も'Stake Land'。監督・脚本/ジム・ミックル、主演/ニック・ダミチの「ネズミゾンビ」コンビによる吸血鬼ホラーです。共演は「ゴシップガール」のコナー・パオロ、「ファイナル・デッドゲーム」のダニエル・ハリス、そしてケリー・マクギリス!!

全世界で吸血鬼が蔓延。アメリカも政治機能が停止し、無秩序な世界と化していた。両親を吸血鬼に殺された少年マーティンは、“ミスター”と名乗る吸血鬼ハンターに拾われ、一緒に北にあるというニューエデンへ向かう旅に出たのだが…。

これは噂に違わず、中々に面白かったです!

お話は、途中旅の仲間が出たり入ったり、凶信者の集団に襲われたりという、「ザ・ロード」や「ザ・ウォーカー」に代表される、最近またやたらと見かける終末系サバイバルロードムービーのソレ。しかも、吸血鬼と言っても牙が生えてるくらいで、見た目はほとんどダッシュ型ゾンビに近いし。

でも、何だか全体を覆う雰囲気がイイんですよ。低予算映画の分、せいぜい道端に焼け焦げた死体が転がってる程度で、映像的に派手な仕掛けは無いんですが、監督のセンスが良いのか、ザラついて殺伐とした雰囲気はちゃんと醸し出せてるし、逆にやり過ぎてない分、今の普通の暮らしと地続きな温かみも感じられる。

それと、少年(マーティン!!)の吸血鬼ハンターとしての修行シーンをちょこちょこと挿入したり、細かな日常描写が出来てるから見ていて飽きない。

少年のモノローグの多用等、気になる部分もあるにはあります。でも、それ以上に見どころがある佳作だと思いました。

そうそう、途中、いくら終末世界だからってこんなババアの尼さんを襲わんでも…と思ったら、何とそれがケリー・マクギリスでした! そりゃ、全盛期でも男顔だなぁと思ってたけどさ…。

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