悪霊の餌食
5/3レンタルリリース インターフィルム
原題は'Damned by Dawn'。オーストラリア製のオカルトホラーです。スタッフ、キャスト共に聞いた事の無いヒトたち。
病床の祖母を見舞うために、恋人のポールを伴って一年半ぶりに帰郷したクレア。鬱蒼とした森に囲まれた実家にポールが面食らう中、夜になると雷鳴が轟き、奇怪な雄たけびが鳴り響いて…。
森の妖精というか悪霊が襲い掛かるという、いわゆるバンシーネタの作品でした。
冒頭、一面霧が立ち込める中に佇む石造りの家という、まるでモノクロ映画のような映像は中々にイイ雰囲気。
また、全くの無名にしては役者たちの顔つきもイイ。特に、結構おキレイかつパイオツカイデーなヒロインのおネエさんもそうですが、話の鍵を握るお婆ちゃん*1の顔がスゴい! 特殊メイクでも上手く作れないんじゃないかというくらいに味のある皺の入り方! 彼女がイイ顔過ぎるせいで、モンスターであるバンシーが全く怖く見えなくて困るくらいに!
ところが、その後も結構頑張ってるなと思わせるシーンもあるんですが、同時にホラー映画としてアレ? という部分が多発。特に一番肝心な怖いモノを見せるタイミングがかなりヘタクソ。内臓ビロ〜ンみたいな事もやってくれるんですが、これもただ出てるだけでちっとも気持ち悪くないんですよ。
とは言え、前述のように無名の連中が作ったにしては見られる部分も多いから、頑張ったで賞くらいはあげたい作品でした。だってホントに聞いた事の無い連中が作ってるんだもん。もっとヒドいのはいっぱいあるよ、世界中に。
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/06/24
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*1:セリフだとお母さんっぽいんだけど、字幕がお婆ちゃんになってたのでそちらを採用しました。とりあえず見た目は完全にそうだし。