ニューヨーク、狼たちの野望
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原題は'Staten Island'。2009年の東京国際映画祭では「NYスタテンアイランド物語」というタイトルで上映された、ニューヨークを舞台にしたクライムドラマです。主演はイーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、シーモア・カッセル。そう、イーサンはともかく、ドノフリオとカッセル爺さんが主役! 監督・脚本は「ジャック」「交渉人」「アサルト13 要塞警察」の脚本家、ジェームズ・デモナコで、これが初監督作。製作は何故かヨーロッパ・コープです。
ニューヨーク。マンハッタン島の真向かいに位置するスタテンアイランド。イタリア系マフィアが蔓延るこの地区を全て自らの手中に治めようという野望に燃える弱小組織のボス、タルツォだったが、仲間たちから襲われ、無数の死体が埋まる深い森に捨てられてしまう…。一方、しがない汚水処理業に従事するサリーは、生まれてくる子供の将来を考え、タルツォの金庫を狙うが…。
お話は上記の二人に加え、デリに務めながら裏稼業でマフィアの解体屋をしてきた聾唖の老人のエピソードを描き、最後に三人の物語が一つに収束していくという、最近流行りのパターンの作品でした。
IMDbのジャンルタグの最初がコメディになってたから、見る前はどういう映画なのかと考えていたんですが、見たらどうして。ある事を機に自分のこれからの人生を見つめ直した三人の男の姿を、多少のユーモアを交えながら描いたヒューマンドラマ色の強い作品でした。似ているのは「ザ・ソプラノズ」の最終盤の雰囲気かな。
何度か書いてますが、似た作りの劇場未公開群像ドラマのほとんどが、出てくる登場人物の交通整理だけに追われ、結局言いたい事はなんだったの? みたいな感じで終っちゃうのに対し、本作はさすがにハリウッドで実績のある脚本家の作品だけあって、その辺がちゃんと練られている。
まぁ映像的なハデさは無いし(チョイグロ表現はあり)、お話がもの凄く盛り上がるワケでもない。でも未公開作品としては十分に見られるし、感じる部分の多い作品でした。そういう意味ではいつものヨーロッパ・コープ作品とは真逆の映画と言えますね。
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