ブラック・エンジェルズ

ブラック・エンジェルズ [DVD]
4/27リリース ジェネオン・ユニバーサル

平松伸二原作の伝説的コミックを実写映画化したクライムアクションです。主演は落合モトキ(扶樹)と矢島舞美。ゴーカイイエローこと市道真央佐藤二朗榊英雄が共演。監督は「ビートロック・ラブ」の内田英治です。

ある喫茶店で起きたウェイトレス殺人。しかしその直後、犯人と思われたヤクザが何者かによって殺されてしまう。そして、あるクリーニング屋の一人娘が行方不明に。娘は友だちと共にキャッチセールスに捕まり、そのままクスリ漬けにされ、地下クラブで街の有力者相手に体を売らされていた。そんな二つの店には自転車便配達人、雪藤洋士がよく顔を出していて…。

この後は、雪藤が暗殺者ブラックエンジェルの顔になり、クラブに潜入。そこで組織の用心棒である美女・麗羅と出逢って…という展開です。

注目の出来の方ですが、いつも見慣れている他社製作のVシネマと比較して、さすがにワンランク上の作り。全体のテイストも非常にシリアス。ただ、個人的にはこれがどうなのか、と思いました。何というか、けれん味みたいなのがイマイチ感じられないんですよねぇ。

その一番の原因になってるのが雪藤役の落合モトキのルックス。変身前の“気弱な青年”というのにはピッタリなんだけど、ブラックエンジェルになってからもそれが抜けなくて、どうにも迫力が無い。特に、ちゃんと“地獄へ落ちろ!”の決め台詞も言うんだけど、あの平松マンガ特有の“〜〜〜”感が全然出てないんだよなぁ。

それと、彼に対する悪役のキャスティングにも疑問が。街の有力者役が佐藤二朗なんですが、コレがいつものコミカル演技で…。ヤクザたちにも迫力&スケール感無し。ここら辺は普通に判り易くミュージアム軍団を起用すれば良かったのに、そう感じられました。

一方、麗羅役の矢島舞美。彼女も原作のイメージとはズレてるんだけど、ハロプロ界隈随一の正統派美少女ぶりが発揮されていて、ぶっちゃけ悪くなかったです。チャイナドレスの裾から覗く生脚にドキッ! 格闘シーンも、ある程度は自分でこなしていて中々。最後は鎖に繋がれ、佐藤二朗に鞭打ち! みたいなシーンさえ!!

そんな感じで、難はかなりあるし、原作ファンからはブーイングを受けるでしょうが、Vシネマだと思えばそこまでヒドいモンでもなかった、かな? というか、いんだよ細けぇ事は。俺は続編が見たいンだよッ! だって松田鏡二がまだ出てないんだもん! まぁミュージアムがコレに便乗して『ザ・松田』をVシネマ化してくれても全然構わないんですが。ゴラクだし。

ブラック・エンジェルズ [DVD]

ブラック・エンジェルズ [DVD]