JIGSAW ザ・リアリティショー

3/2リリース ニューセレクト

原題は'С.С.Д.'(英題'S.S.D.')。スリラーシリーズ'JIGSAW'の第十一弾はロシア製。キャストは日本でなじみのない面子ですが、監督は「アルマゲドン・コード」のヴァディム・シメリョフです。一応シリーズ前作に当たる「第10ゲーム」の感想はこちら。

新たなリアリティショーに参加する十人の男女が、人里離れたキャンプ場に集められる。スタッフもいないままゲームの開始が告げられ、最初の脱落者が決まったのだが、彼が敷地から出た途端、いきなり頭に矢が突き刺さり殺されてしまった! パニック状態に陥る参加者たち! しかも敷地は完全隔離! そしてスピーカーからは謎の言葉が…。

うわぁ、何というベタなシチュエーションスリラー! しかも殺しの手口はロシアの子供たちに伝わる都市伝説! 一体これはいつの映画?!

映像自体は意外にシャープで印象は悪くない。それに役者たちも、ロシア映画定番のムサいオッサンたちじゃなく、男性陣はチャラいイケメン、女性陣も普通に綺麗かつセクシーなおネエさんたちが揃えられてて好印象。それなりにエッチなシーンもアリ!

ところが、話の進め方、殺しの描写、参加者たちを間引くスピード、順番等々が全部ダメ! 段取り悪過ぎ! おかげで見てるこっちはイライラし通し、あれまだこんだけしか時間経ってないのぉ? みたいな。

テレビカメラが入ってるというネタも上手く使えてないし、オチも何それ? って感じ。

この監督の作品って全てこんな印象なんですよねぇ。ロシア映画界って人材いないのかな? まぁ日本も他人の事を言えたモンじゃないですけど。

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