パリより復讐の銃弾を
- 出版社/メーカー: トランスワールドアソシエイツ
- 発売日: 2010/11/03
- メディア: DVD
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原題は'Jack Says'。ロンドンとパリを舞台にした英国製のクライムサスペンスです。スタッフ、キャストは聞いた事の無いヒトたち。
目覚めると激しく痛めつけられ、全ての記憶が消えていたジャック。しかもその傍らには死体が! 慌ててその場を立ち去ったジャックは、ポケットに入っていた一枚の写真を手がかりにパリへと向う…。
イイ面構えのオッサンが夜の街を彷徨いながら、自分と自分を痛めつけた敵を探していく自分好みな話。話の進行もハードボイルドよろしく主人公のモノローグで進んでいきます。
ところが…。そのモノローグを始め、交わされるセリフ全てが気取ってはいるけれど、中身ゼロの全く要領を得ない代物で…。演出も同様。何しろ、話のキーになる一枚の写真ってのが巨乳のどアップ。一体そこから何故パリが思い浮かんだのか、見ているだけではさっぱり判らない始末…。
それ以降も、誰かに会うと記憶がフラッシュバック、更に誰かへ…という展開なんですが、その思い出した映像から何故次の人物へたどり着いたのか、全く説明出来てない…。
まぁ、この空っぽさはパルプ・フィクションっぽいとも言えるワケです。でも、この時代にソレをやるならば、タランティーノみたく、強烈な暴力描写や壮絶なアクションがあってこそ、じゃないですか。本作の場合、その辺が全然足りてないもんだから、単に中身ゼロの部分だけが浮かび上がっちゃってる。一応、そこそこキレイなおネエさんのヌードはありますけどねぇ。
肝心な謎解き部分もダラダラ回想シーンで見せるだけというダサさ加減。うーん、やりたい事は判るけど、演出、シナリオ共に才能と作り込みが足りない凡作でした。
と思ったら、英本国では本作の主人公が活躍する続編'Jack Said'、更に第三弾'Jack Falls'と順調にシリーズ化してる!! Amazon.co.ukでの評価も上々*1だし、これまたメーカーが付けた日本語字幕がダメなせいでマヌケに見えてるのかしら? 誰か詳しいヒト、説明して下さい!
パリより愛をこめて Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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