メタル・ブレイド
原題は'Royal Kill'(別題'Ninja's Creed')。ノリユキ・パット・モリタとエリック・ロバーツが出演してるアクションムービーです。監督と主役のアンちゃんはよく知らないヒトですが、ヒロインは「リジー& Lizzie」のラレイン。“くノ一”役でWWEディーバのゲイル・キムも出演してます。
スカンジ帝国の攻撃に晒され、壊滅の危機に瀕すヒマラヤのサマーザ王国。唯一残った傭兵アダムは、死に際の王からアメリカに隠された王女を探すように言い付かるだった。ようやく王女を探し出したアダム。だがスカンジから使わされた女刺客の魔の手が伸びていて…。
何この、ボクの考えたカッコイイお話レベルの、電波スレスレストーリー! あらすじだけじゃ判らないと思いますが、コレ一応現代のお話ですからね。まぁたヘンに東洋思想に被れたアメリカのボンクラが作った映画かと思いきや、調べたら監督(脚本も兼任)はパキスタン系!? うーん、世界は広い、というか暗い…。
ヘタクソな一枚絵だけで語られる王国の話もトホホなんですが、主人公がアメリカに渡ってからの展開も、基本的にモノローグで話が進むサイテー映画にありがちなパターン。しかもそのセリフも要領を得ないワケワカなモノばっかだし…。
大体、プリンセスの仮の父親役のエリック・ロバーツはともかく、これまたワケ判んない役でチョロっとだけ出てくるパット・モリタって2005年に亡くなったはず。一体、いつから撮ってたんだ、この映画!?
これでアクションくらい見られるレベルならまだ良かったんですが、せっかく動けるゲイル・キムを起用しておきながら、撮り方も編集もヒド過ぎて、ちっともカッコ良く見えない。何時もは腐してるガチャガチャ演出でいいから、ちょっとは見られるアクションシーンにしてくれ! という気分に。
一応、終盤にはどんでん返しが用意されてるんですが、そこまで付き合うヤツが何人いるのか? というヒドい出来。そのどんでん返しも、やっぱりワケ判らんレベルだし。
アメリカではライオンズゲートが買ったからなのか、中途半端に金の掛けられた映像なのも、サイテー映画特有の可愛げを無くさせて、更に観客の気持ちをムカつかせます。
Amazon.comの採点はオール一つ星、IMDbのレビューで“This Movie Killed Mr. Miyagi”と書かれるのも納得の大駄作。パット・モリタの最晩年の姿を見たい方以外はスルーするように!!
アジア系美女が活躍するアクション映画なら、ケリー・フーがロバート・カーライルやヴィング・レイムスと共演した'The Tournament'が見たいです。どこでもいいから早く買って、DVD化して下さい!!
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