スティーラーズ

Stealers スティーラーズ [DVD]

Stealers スティーラーズ [DVD]

原題は'The Crew'。イギリス製のギャング映画です。主演は「ヴェネツィア・コード」のスコット・ウィリアムズと「ハッピーウェディング 私が彼に決めた理由」のケニー・ドーティ。

ヤクの取り扱いをめぐって内部対立が続くリヴァプールのギャング団ブレナンズ。更にある殺人事件から、セルビア系ギャングとの対立も深まって…。

跳ねっ返りの暴走によって揺れ動く組織に幹部が苦悩する様を、暴力描写とエロ描写を交えながら描く、典型的なヤクザ映画でした。ストーリーに意外性は無いけど、このジャンルが好きな方なら十分楽しめる内容。クライマックスも盛り上がるし。

しかしながら、かなりヘンなところも目立つ作品でもありました。まずは音楽。舞台がリヴァプールという事でザ・ラーズ、更にオーシャン・カラー・シーンザ・ジャム等々が選曲されている。そのセレクト自体が悪いワケじゃない(個人的にはむしろ好きな部類)けど、ギャング映画、ヤクザ映画のBGMとしてはちょっと軽過ぎるんじゃないかと。劇判はもっとその傾向が強くて、ちょっとこの監督、音楽を効果的に使うセンスが欠けてる気がしました。

そして、主要登場人物の性癖もちょっとヘン。極妻がレズったり、一番の強面オヤジがデブ専+…だったり。まぁその異常性によって物語が盛り上がるんならいいんですが、そういう感じでも無いんですよねぇ。

とは言え、最初に書いた様に、それほど予算のデカくないギャング映画としては及第点の出来には達してると思います。

※こういうのも流れます。好きな曲だけどヤクザ映画には合ってないと思うなぁ。