ラストコップ 血塗られた狼

ラスト コップ 血塗られた狼 [DVD]

ラスト コップ 血塗られた狼 [DVD]

原題は'Family of Cops'。今は亡きチャールズ・ブロンソンが1995年に主演していた刑事ドラマです。ってコレ、かつて「COP コップ」「キング・オブ・コップ」(遺作!!)という邦題で日本でもビデオ化された警官一家シリーズの第一作じゃないですか! って、今までソフト化されてなかったんだっけ?? 共演はダニエル・ボールドウィンに「スタッグ」のアンジェラ・フェザーストーン、そしてレスリー=アン・ダウン。監督はテッド・コッチェフです。

ミルウォーキー市警に務めるポール・ファイン警部。全員警察で働く子供たちの中で唯一のはみだし者の末っ子ジャッキーがポールの誕生会の為に帰郷。ところがある日、彼女が目覚めると一夜を共にした大富豪が死亡、殺人の容疑で逮捕されてしまう。ポールは捜査の担当を外されながらも、一家を挙げて真相を追うが…。

かつての大スターとベテラン監督の手による、実にTVムービーらしい、手堅くソコソコに面白い作り。

というか、何で署長よりも貫禄のあるベテラン刑事がいるんだよ! とか、捜査線上に浮かぶ大富豪の未亡人役にレスリー=アン・ダウンというキャスティングとか、まるで土ワイか火サスかといった、2時間ドラマライクな出来栄えでした。

最晩年の姿をご覧になった事があればお判りだと思いますが、本作でのブロンソンはほとんどアクションらしい事はせず、しかめっ面をしてるだけ。それでも七十過ぎの彼がちょっとだけ走ったり、銃をぶっ放したりするだけで“ヨッ!!”と言いたくなっちゃうんだからスターって徳だねぇ。むしろこの時点で既にメタボ気味のボールドウィンが動いてる時の方が心配になっちゃいました(w。

そんな感じで、そういうモンだと判ってればそれなりに楽しめる作品。本当に面白いブロンソン映画はとっくにDVD化されてるワケだしね。

※「キング・オブ・コップ」は改題されてDVD化されてます。