バンコック・アドレナリン!!!

バンコック・アドレナリン!!! [DVD]

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いかにもパチモンくさいタイトルですが、原題も'Bangkok Adrenaline'。こちらもタイ製アクション映画ながら、監督・脚本・出演のライムント・フーバー以下、メインは全員白人。調べたところ、彼らはスタントマンとしてタイや香港で活躍してるヒトたちみたい。

タイにやって来た観光客四人組。だがヤクザに引っ掛かり、博打で借金を作ってしまう。一週間の期限を貰い、様々な方法で金を稼ごうとしたものの中々上手くいかない。切羽詰った彼らは大富豪の令嬢を誘拐する事にしたのだが…。

まずアクションはさすがに見どころ十分。格闘系はもちろん、パルクールみたいなシーンもあり、結構見栄えのする大規模なスタントにも挑戦してます。

また、こちらはギャル系のヒロインも結構可愛い。ナイトクラブの踊り子さんたちもステキで、これも見せ場と言って良いでしょう。

そんな感じで映像の方は中々。ところがそれ以外の部分がちょっとヒド過ぎる…。ズサンと言うか何と言うか。一番ヒドいのが、令嬢のお屋敷に催涙ガスを撒いてボディガードたちを眠らせ、その隙に令嬢を誘拐するという計画だったんですが、だったら誘拐なんてめんどくさい事せずに屋敷の金目の物を盗んだ方が手っ取り早いじゃない! ここに代表されるように、お話の方はあっちもこっちも穴ポコだらけで頭を抱えてしまいました。

更に、何故かコメディ風になってるドラマ部分。ところがギャグのセンスもまたヒドいのなんの。クスリとも出来ないからイライラしてしまう。

前述のカワイコちゃんにしたって、素材の良さを十分に引き出してるとはとても言えない。えっ、そのシチュエーションならこう撮らなきゃ! みたいなのの連続です。

アクションシーンとそれ以外のギャップがこれほどある作品も珍しい。基本的にスルーでOKな凡作でした。

コレを見るくらいなら、似たプロットのこちらをもう一度見た方がナンボかマシと断言!!