U.M.A ライジング - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

7/2リリースプライムウェーブ・ネクシード

原題は'Carny'。RHIエンタテインメント製作によるモンスターホラーです。主演はルー・ダイアモンド・フィリップス。監督は「リビング・ブラッド」のシェルドン・ウィルソンです。

とある田舎町に怪しげな見世物小屋がやって来る。牧師や保守的な住民たちの抗議を受ける中、カーニバルが始まるが、その目玉だった謎のモンスターが檻を破って逃げ出してしまい…。

モンスターは、いわゆるジャージー・デビルの類。ただコイツのCGがショボくてねぇ…。大した活躍もしてくれないし、正直見どころとは言えない存在。

ではストーリーはというと、こちらも全体が説明不足の描写不足。一応、モンスターvs主人公の保安官という構図に、モンスターの生け捕りを目論む見世物小屋の団長、更に狂信的とも取れる牧師という四つ巴の展開。でも、謎の存在であるモンスターはともかく、人間たちの思惑まで最初から最後までよく判んないというのはどうなの? 団長が何故こんな危ない代物を町に連れてきたのか、牧師が最初から見世物小屋を忌み嫌っていたのは何故かという、そこを描けば面白くなりそうなところがまるで描かれないもんだから、終始頭に霞がかかったような気分になってしまいました。

見どころと言えるのは、見世物小屋にいる“本物”&特殊メイクによるフリークスの皆さんくらい。ただこれもオドロオドロしい雰囲気を漂わすまでには至らず…。

という感じで、実にRHI作品らしい凡作でした。この監督が撮った「スクリーマーズ」の続編'Screamers: The Hunting'が中々日本に入って来ず、イライラしてたんですが、コイツが撮ったんなら見ない方が幸せなのかも知れません。