プリズン211
Cell 211 (2009) Trailer
原題は'Celda 211'(英題'Cell 211')。昨年のスペイン映画祭では「第211監房」というタイトルで上映され、昨年度の“スペインのアカデミー賞”ことゴヤ賞において作品賞、監督賞など八部門を独占した、西・仏合作による刑務所暴動映画です。主演は「マイアミ・バイス」等のハリウッド映画にも出演しているルイス・トサル。「蒼ざめた官能」のマルタ・エトゥラも出演してます。監督はティモシー・ハットン主演作「イレイザー」のダニエル・モンソン。
翌日からの勤務に備え、看守を務める事になった刑務所の見学に来たフアン。ところが折り悪く、囚人たちによる暴動が発生! しかも頭を打ち気絶したフアンを、先輩看守たちは空き部屋だった211号監房に入れたまま逃げ出してしまう。取り残されたフアンは咄嗟に自分を収監されたばかりの殺人犯と偽り、暴動のリーダーであるマラマドレに取り入って、脱出の機会を伺うのだが…。
これはさすがに面白かったです!
メインは当然人質を取った囚人たちと看守たちとの緊迫の対決ですが、主人公の正体はいつバレるのか? 他にも裏切り者が? そして刑務所の外で待つ主人公の身重の妻にも!? といった要素が絡み合い、全編ハイレベルの緊迫感が持続していく!
そしてこの手の映画のお約束として、自らの命を守るために接近した牢名主といつしか友情にも似た絆が…という展開にも。更にそれに嫉妬した? 牢名主の腰巾着どもの執拗な追求が!!
囚人たちは当然として、看守たちもイイ顔&だみ声のオヤジたちがズラ〜リ。優男なんて、パンツ君なんてナイスなあだ名をつけられる主人公のみという配役の妙も、この展開をより盛り上げてくれます。
ただこの辺の展開までは、この手の映画なら予想の範囲内。まぁ普通に良い映画だなぁ…程度に思ってたら、終盤は意外な方向に話は転がっていって…。そこがゴヤ賞を独占するまでの評価に繋がったんだと思います。
というワケで、今年前半の未公開映画の中では指折りの良作。オススメです!
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