スカイ・クラッシュ


4/23レンタルリリース インターフィルム

原題は'Crashpoint 90 Minuten bis zum Absturz'。ドイツ製の航空パニックです。主演は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のペーター・ハーバー。

管制官の連絡ミスで、離陸直後の旅客機と着陸しようとした小型機が激突してしまう。小型機は木っ端微塵になり、旅客機の機体にも大きな穴が空き、制御不能に陥ってしまう。対策本部によるシミュレーションが導き出した墜落ポイントは何とベルリン?! ドイツ政府は市民を守るために苦渋の決断をして…。

こんな感じで、本家「エアポート」シリーズのイイトコ取りをしたような内容。全体の尺は90分なんですが、激突シーンは開始わずか10分! だから残りの80分はずーっとパニック状態!! おかげでお話的には何も書けない!! 書く事が無い!!!

そんな感じなので、正直人間ドラマとしての深みは無いです。命の価値を重く見てるんだか軽んじてるんだか判らない描き方だし、機長から政治家まで、出てくるヤツら全員がプロ意識が欠けてるように見えるのもどうかと思う*1

でも、意外にこの種の正統派航空パニックって今少ないから、予想していたよりもずっと楽しめました。全編に渡って緩むところが無いしね。

そしてデブ君が超活躍する作品というのもポイント高し。彼絡みでビックリするような伏線の回収があって、思わず笑ってしまいました。

というワケで、Vシネマ感覚で見るなら十分な作品だと思います。スッチーを筆頭に、ドイツものにしては女優さんのレベルが高目なのも嬉しいところ。

個人的に気に入ったのは、ブロンド眼鏡っ子“女医”役のBernadette Heerwagenというコ。そんな彼女も出演している英・独・ハンガリー合作の戦争ドラマ「レジスタンス」のサンプルもついでに見てみました。

レジスタンス [DVD]

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原題は'Joy Division'!! 主演は「戦場のピアニスト」のエド・ストッパード。ジャケなんかモロに戦争映画風ですが、実際は第二次大戦末期のドイツから1960年代のロンドンまで、生き延びるためにソ連のスパイとなったドイツ人青年と、彼の前を通り過ぎていった女たちの姿を描いたドラマ色の強い内容で、中々にしっかりとした作りの佳作でした。

Bernadetteちゃんは主人公の初恋の相手役で、単なるカワイコちゃんポジションかと思ったら、敗戦直後むくつけきソ連兵どもに捕まり何度も何度も…という壮絶な役柄。結構な美女(ソ連の女スパイ!)のヌードもありました。

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*1:その点、元祖である「大空港」に登場するヤツらのプロ意識は素晴らしかったなぁ。