ファイナル・デスメッセージ

ファイナル・デスメッセージ [DVD]

ファイナル・デスメッセージ [DVD]

原題は'Text'。フォレスト・ガンプの初恋の少女にしてマイケル・マイヤーズの姉という、もの凄い映画キャリアを持つハンナ・ホール主演の学園スリラーです。他のキャストやスタッフはほとんど無名のヒトたち。

交通事故によって姉のエイミーを亡くしたサラ。姉のケータイを形見として譲り受けたサラだったが、それ以来、彼女が通う大学で不可解な事故死が連続する。何とその被害者は全てサラのケータイのアドレス帳に登録されていた人物で、死の直前に意味不明なメールを受け取っていた!

うわーッ!! 今年最初のサイテー映画が来たーッ!!! 仮にもバリバリのハリウッド女優が主演してるからと舐めてかかったら痛い目に遭いました。このメーカーが買い付けてくる作品の恐ろしさを再認識した次第です。

まず、「着信アリ」(とそのリメイク版の「ワン・ミス・コール」)丸パクリなストーリー*1など、最早どうでもいい。

とにかく、意味の無いズーム、意味の無いスロー、意味の無いオーバーラップ等々、どうかしてる編集に頭がクラクラ。そしてストーリーとはまるで関係の無い安っぽいBGM、“どうですオサレでしょう”なオナニー映像。更には、タランティーノを気取ったらしく、緊迫してる(はずの)場面の前後で繰り広げられる全く無意味なダベリが多発するから、ストーリーがまるで頭に入って来ない。

全体を通しても完全に構成力が欠如。俯瞰で見ても細かく見ても、結局何がどうなってこうなったのか、さっぱり判りませんでした。ラストも何それ? って感じだし。

まぁ一番の見せ場であろう死亡シーンは、余りに間抜け過ぎて不覚にも笑っちゃいましたけど。

とは言え、これまで数限り無く作られた本物のサイテー映画に比べたら、ヒロイン以下、登場する女子大生たちがちょっと可愛い分、軽量級といった印象。やはりサイテー映画も時代に合わせてライト風味なんでしょうか…。

*1:伝染歌」的な要素もあるから秋元康は訴えた方がいいゾ!!