マリオネット・ゲーム

原題は'Butterfly on a Wheel'。ジェラルド・バトラーマリア・ベロ、そしてピアース・ブロスナンの共演で贈る加・英合作のサスペンス映画です。監督はリース・ウィザースプーン主演の「完全犯罪」、「理想の女(ひと)」のマイク・バーカー。

愛娘ソフィーをベビーシッターに預けて外出したニールとアビーの夫婦。だが、突然車の後部座席から見知らぬ男が銃を突きつけてきた! 実はベビーシッターもグルでソフィーを拉致しているというその男は、24時間自分に服従するように脅迫。夫婦に次々に難題を押しつけていって…。

この面子だから、かなりハードボイルドな作品かと想像したんですが、まぁノーマルと言っていい誘拐サスペンスでした。

そうなると、中盤の見どころは犯人の理不尽な要求とそれに右往左往する被害者、となるワケですが、これがちょっと微妙で…。実行不可能なほどの無理難題でもないし、残酷なワケでもない。このプロットなら主人公にもっと七転八倒させなきゃあ。役者三人の魅力で何とか持ってるって感じ。

そして、この手の映画ですから当然驚愕のラスト、どんでん返しが!? まぁそこは見てのお楽しみってトコだけど、正直これもそこにいたる過程を上手く描けてない気はしました。

全体的には、特に際立ったところのない凡作だと思います。「理想の女」は未見ですが悪い評判を余り聞かないから、この監督がこういうジャンルに向いてないヒトなんじゃないかと推察。キャストのファンなら。

理想の女(ひと) [DVD]

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