ムーン・オブ・ザ・デッド


1/27リリース 松竹


※予告編

原題は'Seventh Moon'。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「地球外生命体捕獲」のエドゥアルド・サンチェスが中国を舞台に撮ったゾンビ(?)スリラーです。主演は「アドレナリン」シリーズ、「ミラーズ」のエイミー・スマート

新婚旅行で夫の故郷である中国を訪れたアメリカ人女性メリッサ。ちょうど中国は中元節の真っ最中。夜になり、夫の祖母が住むという村へ向った二人だったが道に迷ってしまう。道を訪ねに行ったガイドは帰って来ず、心配になった二人が後を追うと、近くの集落の住民は家に引き籠り、辺りは動物の死骸が散乱していた。実はその夜は、中国の伝説で死者が甦るという七番目の満月の夜だったのだ! メリッサたちが乗って来た車まで襲撃され、恐ろしくなりガイドを置いて逃げ出す二人。だが今度は森の中で迷った二人の前に不気味な影が…。

日本のお盆に当たる中元の中国が舞台という事で、襲ってくるのはゾンビというより死霊という方が正しいかも(劇中での表現は“餓鬼”)。そして中国のゾンビ=キョンシーという事なのか、その姿はスキンヘッドに全身白塗りの山海塾スタイル!

そして、夜の森に迷い込んだ主人公たちが餓鬼どもから逃げ惑うという、過去の作品で鬱蒼と茂る森の闇とそこに蠢く影(らしきもの)でビビらせてきたサンチェスの十八番の展開に! しかも今度はそれが、都会は欧米並みに発展していても、そこから一歩踏み出たらどんな世界になってるのか、同じアジアに住む日本人にも見当がつかない中国のド田舎の森なんだから、その不気味さはこれまでの比じゃない!!

近作でも女優生命的にどうかと思うくらい脱ぎっぷりの良いエイミー・スマートですが、本作ではさすがに…と思ったら、唐突過ぎるくらい唐突にそういうシーンに突入! そこからストーリーは神話的な展開へ!?

ゾンビ映画らしい残酷描写を期待すると、そういうのは餓鬼への生贄にされた動物たちの死骸くらいだから肩透かしを食らうかも。でもラストの捻りもちゃんと効かせてあるし、未公開ホラーとしては十分に楽しめる作品だと思います。

ムーン・オブ・ザ・デッド [DVD]

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エイミー・スマートなら当然こっちも。ただ、今度のはちょっとやり過ぎ、自分の趣味の範囲を越えちゃってました。個人的にはジェイソン・ステイサムは渋カッコイイ役の時の方が好きなのかも知れない。