インクハート 魔法の声
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2009/12/16
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原題も'Inkheart'。ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケの『魔法の声』を映画化したファミリーファンタジーです。主演はブレンダン・フレイザーと「ザ・シューター」のイライザ・ベネットちゃん。共演はポール・ベタニー、シエンナ・ギロリー、アンディ・サーキス、そしてヘレン・ミレン女王陛下。ジェニファー・コネリーもチョロっと出演してます。監督はイアン・ソフトリーです。
一冊の本を探し続けるモーとメギーの父娘。ようやくその目的の本『インクハート』を手に入れた矢先、不気味な男たちに叔母と共に連れ去られてしまう二人。実はモーには本を朗読すると書かれた物を召還する能力“魔法の舌”があったのだ。かつて悪党どもを呼び出した代わりに本の中に消えた妻を連れ戻そうとしていたのだが…。
モーによって呼び出された者の中には、元の世界に戻りたい者もいれば、現実世界を支配しようと企む者がいたり。更には娘メギーにも父と同様の力があって…というお話でした。
この充実したキャストからも判る通り、相当に力を入れて製作された作品。美術や衣装等、作りはしっかりしていて、モンスター召還! みたいな迫力ある映像も。
ただ、何というか、ファンタジーもの特有のキラキラ感、冒険のワクワクドキドキ感というのはイマイチ感じられなかったなぁ。これは、まず序盤で“魔法舌”の能力の楽しさ、凄さが見せられて無いのが一つ。それと、特殊能力の持ち主に本の中から出てきたキャラと、特異な連中ばかりにしては、それぞれの魅力を描き切れてないのも勿体無い。版権の関係か、誰でも知ってる作品をネタにしてるのに、余り上手く使いこなせてないのも大きいと思います。
原作を読んでないから元はどうなのか判らないけど、いっそフレイザーはサポート役に回して、定番通りに娘の方をメインに持ってきた方が良かったんじゃないでしょうか。現に彼女が能力を爆発させるクライマックスはちゃんと盛り上がってたし。でも、ハリウッド大作の主役を背負わせるほどには、イライザちゃんのルックスからはマジックが感じられないのも事実でねぇ。
そんな感じで、いかにもイアン・ソフトリー作品らしい、そこそこ程度の作品でした。まぁ駄作というほどのヒドさでもないから暇潰し程度にはなると思います。
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- 作者: コルネーリアフンケ,浅見昇吾
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