提督の戦艦
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1916年、バルト海での機雷戦でドイツ艦隊を撃破したロシア海軍少将コルチャーク。運命の女性アンナと出逢うものの、彼女は同僚の妻だった。自らも妻子のある身でありながら、アンナとの関係を深めていくコルチャークだったが、皇帝より黒海艦隊司令長官に任命され、アンナを振り切って着任するのだった。そんな中、ロシアでは二月革命が始まって…。
戦争映画というより、ロシア映画お得意の、メロドラマ入った歴史大作といった趣きの作品でした。
それもそのはず、構想五年、総製作費二十億円が掛けられた本当の大作だったらしく、確かに映像はかなりのもの。セットとCG*1を上手く絡ませた艦隊戦は結構な迫力だし、ロシア各地の風景も超綺麗。美術や衣装、調度品の数々も豪華で、この辺はロシア映画の伝統を感じさせます。
と、映像の一つ一つはホントに見応え十分。じゃあ映画全体として見ると…。うーん、正直微妙な感じでした。
というのも、戦争パートとドラマパート、どちらも史実の上辺をなぞってるだけに見えて、突っ込みが足りないんですよ。戦争パートの方はドンパチが派手なだけで状況がどうなってるのか判んないし、主人公たちが恋に落ちる過程をすっ飛ばしちゃってるから、二人が離れ離れになっても全然心に響かない。むしろ捨てられた主人公の奥さんが可哀想に思えるだけ、みたいな。
まぁこの話をよく知ってるロシア人のための作品だからなのかも知れません。でも詳しければ詳しいほど、物足りなく感じるような気がするんだけど。
個人的な本作最大の発見は、ヒロインを演じたエリザヴェータ・ボヤルスカヤという女優さんの美貌でした。今年の十二月でようやく二十四歳という若さなのに、すでに大物女優の貫禄十分。まだ世界的には、「ヒトラー 最期の12日間」にチョロっと出演してるくらいらしいけど、これからハリウッドに呼ばれるんじゃないのかな。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
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*1:ティムール・ベクマンベトフのチームがやってるらしい。