201X - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

11/27レンタルリリースクロックワークス

早くも「2012」の便乗商品が登場! 原題は'Die Jahrhundertlawine'。ヴァンサン・ペレーズがドイツに出稼ぎして作られたTVムービーです。共演は「トランス愛の晩餐」のデジレー・ノスブッシュ。監督は「検屍官沈黙する死体」のイョルク・リュードルフ。

アルプス近くの山村を拠点にした山岳警備隊で働く医師のマルクとアンネ。だが、遭難したアンネの実兄を助けられなかったのを機に二人は別れ、マルクはパリで働くように。それから九年、兄の死体が発見されたという報道を見たマルクは居ても立ってもおれず現地へと向う。アンネと再会したものの気まずい雰囲気だけが残る中、折りからの豪雪が崩れ、村は大規模な雪崩に襲われてしまい…。

ドイツ製のTVムービーらしく、こじんまりとまとまったディザスターものでした。どちらかと言えばドラマ色が強い内容で、雪の中に閉じ込められた人々のサバイバルを描くストーリー。

ペレーズがヒロイン以外の女性からもモテモテなのはともかく、妙にプロ意識みたいなのを軽んじて作られてるのが気になりました。話の発端となる救助失敗も別に主人公がミスったわけじゃなく、これくらい乗り越えないでどうする? といったものだし、雪崩後も中々救援に向わない軍隊の腰の引け方もどうかと思う。

その代わり、村人たちによる必死の救助活動やばたばたと人が死んでいく様子をちゃんと描く真摯さは良かったと思いますが。

というか、よくこんなのを「2012」に便乗させようと思ったなぁ。メーカーはパブで“地球規模の雪崩が!”と煽ってますけどねぇ。そんなにヒドい内容じゃないんだから、普通に雪崩パニックとしてリリースした方が良かったと思うんだけど。