ワイルド・ライズ - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題は'Sultanes del Sur'(英題'Sultans of the South')。「カクタス・ジャック」の監督／アレハンドロ・ロサーノ×脚本・主演／トニー・ダルトンのコンビが再び放つ、メキシコ発のクライムアクションです。共演は「エリザベス：ゴールデン・エイジ」のジョルディ・モリャに「ナチョ・リブレ」のアナ・デ・ラ・レゲラという顔触れ。

銀行を襲撃し大金を奪取したカルロスら四人組。マネーロンダリングのためにアルゼンチンはブエノスアイレスへ飛ぶが、地元の組織との取引き現場を謎の覆面集団が急襲! 両者の金を奪われてしまい…。

この後は、仲間を殺され、恋人は地元組織に捕えられた主人公が、四面楚歌の状態で現金奪回を目指すという内容。軽快なテンポは変わりませんが、タランティーノの影響があからさまで、うるさいくらいにツイストが効いていた「カクタス・ジャック」と比較すれば、驚くほどにストレートな犯罪映画になってました。

むしろ、無駄に派手な大爆破やアクションシーンになると始まるガチャガチャ映像など、マイケル・ベイの真似っこ映画みたいな雰囲気も。特にガチャガチャ映像の方は、こちらも無駄に多め、それもやたら水平方向のブレが激しいもんだからかなり見づらい。

話自体は見慣れた感じだし、新しい何かを期待すると肩透かしを食らうかも。とは言え、凡百なB級アクションと比べれば遥かにマシな出来なので、Vシネマ感覚で見れば満足出来るんじゃないでしょうか。