パニック・エレベーター

パニック・エレベーター [DVD]

原題は'Blackout'。「31km」のメキシコ人監督、リゴベルト・カスタニーダの新作となるシチュエーションスリラーです。主演は「旅するジーンズ」シリーズ、「呪怨 パンデミック」のアンバー・タンブリン。

古びたアパートのエレベーターが急停止! 住人同士ではあるものの面識の無い男女三人が閉じ込められてしまう。ケータイも通じず、助けも来ない中、三人は脱出を試みるものの…。

何というか、この手の映画としてはスゴくありがちな密室シチュエーション。エレベーター内でのドラマと、回想の中で三人それぞれが死に関る問題を抱えている事が判明する、という構成。

終盤になると、それなりのエロス&バイオレンス描写があったり、実はコイツが!? みたいな流れにもなりますが、これも予想の範囲内で際立って面白くはなってないなぁ。基本的には脚本が凡庸なんだとは思います。でも前作の「31km」と合わせてみても、監督自身も良く言えば手堅い、悪く言えば平均レベルから脱し得ない才能なんじゃないでしょうか。

ジャケからはもっとドギツいのを期待したんですけどね。