デトロイト・コップ・シティ

デトロイト・コップ・シティ [DVD]

※予告編
　原題は男らしくその名も'The Man'。我らがサミュエル・L・ジャクソンとユージン・レヴィがコンビを組んで贈るバディアクションコメディです。共演もミゲル・フェラーにルーク・ゴスと男らしい面子。監督は「フラバー」「ブルー・ストリーク」のレイ・メイフィールドです。
汚職捜査官の汚名を着せられたまま殉職した相棒の仇を討とうと躍起になる銃器取締局の連邦捜査官ヴァンは、自ら囮となって組織に接触。ところが組織の連中は、偶然その場に居合わせた中年セールスマンのアンディを取引き相手と勘違いしてしまう。仕方なく何も知らないアンディを捜査に参加させるヴァンだったが…。
舞台がデトロイトという事もあってか、いつも以上にFワードを連発するサミュエル。ところが空気の読めない敏腕(?)セールスマンのレヴィはそれに輪を掛けて喋り捲る! そんな二人が掛け合い漫才をしながら事件を解決するというよくある流れ。最初は全く相容れない二人、しかし家族思いのレヴィが荒んだ生活を送るサミュエルの心をほだしていくという展開は結構良かったです。
しかしねぇ。実はこれ、2005年製作の作品なんですが、全体で見ると今までほっとかれてたのも納得の凡作でした。まず刑事モノとしての出来が悪い。結局サミュエルはどんな事件を追ってるのか最後までよく判らないし、レヴィが巻き込まれる過程も余り上手くない。これは脚本が悪いんだと思うなぁ。主役二人のキャラクターも掘り下げ不足で深みゼロだし。
それと、やはり哀しいかな、面白い事をするのがレヴィ一人というのは辛かったです。脇でチョロチョロする分には良いけど、メインを張るのは全盛期の1980年代でも厳しいヒトだったもの(少なくとも日本では)。
もう一つ不満なのは、敵側にも味方側にも判りやすいお色気担当のおネエちゃんが一人もいないという事! これは娯楽映画として完全に片手落ちでしょう。

デトロイト・ロック・シティ [DVD]

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