トロメオ&ジュリエット

トロメオ&ジュリエット [DVD]

トロメオ&ジュリエット [DVD]

原題も'Tromeo and Juliet'。「スクービー・ドゥー」「ドーン・オブ・ザ・デッド」の脚本で名を上げ、正式な監督デビュー作「スリザー」も成功させたジェームズ・ガンの、トロマ時代に撮った幻の初監督作となるエロティックホラーコメディ。今日DVDが届いたので早速視聴しました。

ニューヨークの片隅でいがみ合うキャプレット家とキュー家。キャプレット家の仮装パーティに忍び込んだキュー家の一人息子トロミオは、キュー家の令嬢ジュリエットと恋に落ちて…。

と、ストーリーは原典の『ロミオとジュリエット』のまんま。原典通りのセリフも飛び出す辺りから、バズ・ラーマンの「ロミオ&ジュリエット」のパロディと言った方が正しいでしょう。

でもベースは原典通りでも、その他、というかほとんどの部分はトロマ作品らしい下品で悪趣味なギャグのオンパレード! 運命のヒトに出逢う前のジュリエットは、父親からの色んな意味での虐待のせいで男性恐怖症気味でエロい家政婦からレズ調教されてるし、一方のトロミオもショボいエロゲーでオナニー三昧という具合。そんな二人は出逢った瞬間から濃厚なディープキス! 以後もいたるところでバッコンバッコン!! そして二人の周りにいる連中も揃いも揃って変態揃い!!!

これまたトロマ作品らしく、作りの方は安っぽくてユルい感じ。でもやたらテンポが良いから最後まで飽きずに見られました。マジマジと見ればしょうもないシーンの連続でもパッパッとイイ具合に切り替わってくから気にならない。たくさんの低予算映画を見ていて感じることですが、ダメな監督に一番欠けてるのがこのリズム感なんですよね。

トロマらしいところと言えば、仮装パーティのシーンでちゃんと毒々モンスターやカブキマンが登場! そしてクライマックスで毒薬を飲んだジュリエットも…。

完成まで相当な紆余曲折があった作品のようなので、どこまでがガンの手柄なのかは判りませんが、この手の映画好きなら押さえておいて損の無い作品だと思いました。オッパイがイッパイなのも嬉しい!!