シークレット・オブ・ハンター 魔人伝説の謎
原題は'Mexican Werewolf in Texas'。北中米大陸に巣食う伝説の怪物チュパカブラの恐怖を描いたモンスターホラーです。スタッフ、キャスト共に聞いた事の無いヒトたちによる作品!
テキサスの田舎町で家畜のヤギが全身の血を吸い取られて変死する怪事件が発生! 魔獣チュパカブラの仕業では? という噂が広まり、被害に遭った牧夫や暇を持て余していた若者を中心に狩りが始まる。ところが今度は人間にまで被害が広がって…。
監督・脚本を務めたスコット・マギニスが、普段はハリウッドのそれなりのタイトルで裏方をやってるヒトのようだったので、そのツテでそれなりの映画を作ってないかなぁとわずかな期待を持って見始めたのですが、肝心のチュパカブラの描写がバーッとやって来てワーッとなるだけで何をやってんのかさっぱり判らないという、実にB級、C級、いやZ級のソレでガッカリ。まぁ着ぐるみの出来も大概な感じでしたから、ちゃんと見せなかったのはむしろ懸命だったのかも知れませんが。
というか、それ以前に話の進め方に問題あり過ぎ! 人間関係にしろ怪物の見せ方にしろ、一歩進んでは三歩ずれるみたいなのの繰り返し。人がヤラれる度に“よし! 犯人狩りだ!!”ってシーンが出て来るんだもんなぁ。邦題の由来になってるモンスターハンターにしても、呼び寄せるタイミングもその扱いも適当過ぎるし。おかげでスリラーとしての面白さは皆無と言っていい出来でした。
何にも無い田舎町で鬱屈している若者とか、この事件をきっかけに元々内在していた人種間の隔たりが露見するといったベースになるモノが悪くないだけに、ちょっと勿体無い気もしました。
数少ない見どころは、テキサスの地場映画じゃなく、ちゃんとロサンゼルス近郊で作られた作品な分、若者たちを演じる役者のルックスがこの規模の映画にしては男女ともマシなところくらい。他がヒドいだけに、ちょっと可愛いコが出て来るだけで得した気分になるから不思議なモンですね。
- 出版社/メーカー: ファインフィルムズ
- 発売日: 2009/09/04
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