ハイジャック181
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原題は'Mogadischu'。1977年10月に発生したパレスチナゲリラによるルフトハンザ航空181便ハイジャック事件をドラマ化したドイツ製のTVムービーです。監督は「ドレスデン、運命の日」のローランド・ズゾ・リヒター。主演は国際派スターのトーマス・クレッチマンと、ドイツTVムービー界の花、ナディヤ・ウール。
ドイツ赤軍によるハンス=マルティン・シュライヤー誘拐事件が起こった直後、今度はスペイン・マヨルカ島発のルフトハンザ航空181便がパレスチナ開放人民戦線のゲリラによってハイジャックされてしまう。ゲリラたちの要求は、誘拐事件と同様、収監中のドイツ赤軍メンバーの釈放だったが、西ドイツ政府はこれを拒絶。地中海沿いの空港を移動する中、ゲリラの苛立ちはつのり始めて…。
これは中々に面白かったです。自分がこの事件とダッカの日航機ハイジャック事件をリアルタイムで興奮して見てたというのもあるんですが、いつものドイツ製TVムービーっぽく極端に娯楽寄りにもシリアスな社会派寄りにもなってない、いい按配の作りになってるというのが一番。映像は今時の手持ちカメラ風ブレブレ系ですが、これも作品の内容にあってて悪くなかったし、何よりテンポが良くて100分ちょっとに収めてるのはスゴいと思いました。
まぁこれだけの大ネタなので、深く描きこもうと思えばいくらでも出来たとは思いますが、TVムービーとしては十分な出来でしょう。題材的にも今映像化する意味はあると思うし。最後の決戦の地は原題にもなってるソマリアだし!
ナディヤ・ウールはさすがにちょっと老け込み始めた感じ。これは1970年代風のダサい髪型のせいかも。彼女以外にも乗客や女ゲリラのルックスが結構高目で、しかも蒸し暑い機内で次第に肌が汗ばんでいって…という、その辺のフェチの方(自分含む)にはたまらないシーンもあります。
それから、ドイツ赤軍と言えば、ウリ・エデルの「バーダー・マインホフ 理想の果てに」はかなり楽しみにしてます。
※「バーダー・マインホフ」の予告編
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