ホテル・バディーズ ワンちゃん救出大作戦

原題は'Hotel for Dogs'。ドリームワークスとニコロデオンが製作したファミリー向けワンちゃんコメディです。主演はエマ・ロバーツで、ドン・チードル、リサ・クードロー、ケヴィン・ディロン、「ドクター・ドリトル」シリーズのカイラ・プラットが共演してます。原作は「ラストサマー」の原作者ロイス・ダンカン。

いじわるな里親に黙ってフライデーという犬を飼っているアンディとブルースの姉弟。ある日、動物保護局から逃げ延びたフライデーが迷い込んだ廃屋ホテルには何とワンちゃんの先客が!? 二人はここを野良犬や迷い犬のためのホテルに改造。街で見つけた“宿泊客”、そして世話をする仲間たちも次第に増えていったのだが…。

基本的にはファミリー向けのヌルたい出来。製作総指揮がアイヴァン・ライトマンだと聞けば映画好きなら納得出来るレベルです。ただ、主役の姉弟が単なる良い子じゃなくて、小遣い稼ぎに少々ワルいことも働く現代っ子という設定なのがディズニー映画とはひと味違うところでしょうか。終盤もひと山ふた山ある展開を見せるし。それとCGに頼らずに、基本ワンちゃんたちの演技だけで通してるのは強調しておきたいポイント。

主演のエマ・ロバーツは子役スターとしてはもう賞味期限切れかな。実際キスシーンも披露したりするし。今後は演技派を目指せば良いんじゃないでしょうか。ヘタに豊胸手術なんかしたら最悪だと思います。

あと、ホテルでドン・チードルだから「ホテル・ルワンダ」のパロディをちょっと期待したんですが、さすがにそれは無かったです。というか、大人たちの出番は全員少なめ。リサ・クードローの日本語吹替をちゃんと田中敦子がやってるのに!

で、実はここからが本題! 本作を皮切りにドリームワークスの未公開コメディを三ヶ月連続リリースすることが決定! それも九月は'Ghost Town'、十月は'I Love You, Man'*1というかなり魅力的なラインナップ(邦題はいずれも未定)。そりゃ劇場公開されるに越したことは無いけど、某洋画メジャーみたく何年もほっとくよりかは全然マシだと思います。

*1:内容は町山大将のポッドキャストで。