アサイラム 狂気の密室病棟

原題も'Asylum'。「デッドコースター」「セルラー」、そして「スネーク・フライト」と、スリラー映画で手堅い仕事を続ける現代の職人監督デヴィッド・R・エリスによる青春スリラーです。主演は「呪怨 パンデミック」「ディスタービア」のサラ・ローマー

父、そして兄が相次いで自殺した過去に苦しむマディソンが大学に入学。だが彼女が入った学生寮は、かつて治療という名の拷問実験が繰り広げられていた恐怖の精神病棟だった! この話を知った新入生たちは、まだ改築の済んでいない建物に入り、肝だめしを始めたのだが…。

もう何度見たか判らない元精神病棟モノ! ヒロインに謎の忠告をしてくれる不気味な用務員までいるベタベタぶり。

ベタと言えば、ヒロインの周りにいるのはイケメン、ジョックス、ハッカー、ブロンド、ラテン系という、これまた青春映画お決まりのキャラクターばかり。うーん、これはちょっと…と思ったんですが…。

序盤いきなり始まる肝だめしツアー。でもすぐに警備員に見つかってあっさり終了。あれ? これはどうすんの? と思ったら、トラウマを抱えるのはヒロインだけじゃなく、こんな定番キャラにもそれぞれ心の傷があって、亡霊がそれを抉り出していく! という流れに。この辺はちょっと面白かったです。

とは言え、特徴的な要素はそれくらいで、あとはやっぱり見慣れた展開が続きます。この辺が米本国でもDVDスルー扱いになった原因でしょう。

でもDVDスルーになったおかげか、スプラッタ描写は念が入ってるし、ちょっとしたセクシーシーンもあり。オッパイも出ます! ホラー映画好きならそれなりに…といったレベルにはあるんじゃないでしょうか。