野望への挑戦
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- 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
- 発売日: 2009/05/25
- メディア: DVD
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任侠映画『野望への挑戦』予告 武蔵拳 木村一八 オールインエンタテインメント
村上和彦の『誇り高き野望』を自らの脚色で再映像化した任侠ドラマです。とくれば当然主演は武蔵拳。共演が凄くて山口祥行、木村一八、松田優、隆大介、川野太郎、小野進也、大門正明、伊丹幸雄、山本昌平といった面々が顔を揃えてます。
暴対法の対処法を幹部会で検討する大阪の巨大暴力団・藤堂組。そんな中、五代目総長が引退を宣言する。次の総長候補筆頭である若頭・大谷に着く三笠は、日々剣の鍛錬を続ける今時珍しい任侠の人として知られていたが、ある日誤ってカタギの人間を殺害してしまう。けじめを着ける為に自ら出頭する三笠。だがこれを大谷のライバルである策士・芹沢が見逃すはずもなく…。
さすがに村上作品。最近のやくざVシネマとは一段違うちゃんとした作り。一つ一つのシーンからそれが伝わってきて、それだけで安心して見る事が出来ます。やくざに接待されて軍歌ばかり歌ってるチンケな政治家とか面白かったなぁ。
でもねぇ。自分が苦手な武蔵拳だからなんですが、主人公の真面目過ぎるキャラに魅力が感じられませんでした。そもそも物語の鍵になるカタギ殺しだって余り同情の余地が無い代物だし、その性格のせいで親分や子分、兄弟分に迷惑をかけてるだけなんだもの。
むしろ、珍しく敵役を演じる川野太郎や、その子分の中倉健太郎、倉見誠の方がイキイキとしていて、役者も演じていて楽しんでるのが判るし。
もう現代のやくざ映画で清廉潔白な主人公ってのが無理があると思うんですよ。やるならそれなりの役者を連れて来ないと説得力を産めないと思うのです。