エッジ・オブ・ダークネス

原題も'Edges of Darkness'。ゾンビ世界を舞台にしたホラー映画です。スタッフ、キャスト共に聞いた事のないヒトたちが作った作品。

軸になる様な話は特に無くて、ゾンビが溢れている終末世界を生き延びてる人々の姿をスケッチしていく群像劇といった作り、なんですが、それぞれのエピソードがかなりヘン! 以下、挙げていくと…。

  • 終末世界を舞台にした創作活動を続ける作家夫婦のパソコンが生体メカに!?
  • 黒人吸血鬼夫婦が餌として生け捕りにした美女の正体は!?
  • 牧師軍団に追われる黒人母子を助けた美女。だが子供の正体は!?

みたいな感じ。って、全部ゾンビ世界である必要ないじゃんか! しかもホラー/SFとしては大して目新しくないネタだし、演出も相当に雑だから面白くもない。更に各エピソード間には特に関連も無く…。

おそらくはバラバラに撮った短編を繋いだだけなんじゃないかと思います。まぁそれは許すとしても、普通にオムニバス形式で並べていけばいいのに、何故かこれまた雑な編集で細切れに繋いでいるから、余計にワケが判らないモノが出来上がっちゃってます。

中身の無い独白が延々と続くという、低予算サイテー映画にありがちなパターンも踏襲。途中、昔のB級映画のビデオを見て笑うというシーンがあるんですが、こいつら自分たちもそういう笑われるモノを作ってるって判ってんのかなぁ?

見どころと言えるのは、やたら血みどろシーンが続くのと、女優さんたちのレベルが意外に高い事くらい。ホント、こんな映画に出てるのが不憫に思えて仕方ありませんでした。