エイリアンゲイト


5/8レンタルリリース クリエイティブアクザ

原題は'Closet Space'。異次元からやって来た謎の生命体の恐怖を描いたモンスターホラーです。スタッフ、キャスト共にまたまた無名の人たち揃いの作品。

連絡が途絶えた教授の研究施設に揃った六人の学生たち。施設に備え付けてあったクローゼットのドアを開くと、闇に包まれた洞窟が延々と続いていた。これは異次元への入り口ではないかと考えた学生たちは、教授の後を追い、冒険気分で潜って行ったのだが…。

この後は、洞窟には異次元の怪物がいて一人、また一人と取り込まれていくというありがちな展開。SFみたいな邦題がつけられてますが、この流れと怪物の触手がタコみたいな所を見ると、どうもクトゥルフ神話をベースに考えられた作品、の様なんですが、これがヒドい出来で…。

VFX関係からして相当の低予算なのはすぐにバレるし、ピンボケは頻発。惨劇が繰り広げられてるはずの洞窟も暗過ぎて何をやってんだかさっぱり判らない。でも、そんな映像面でのヒドさ以上に、テンポの悪さが致命的!

とにかく、最初から最後まで、面白味もナンもない会話がずーっと続く! おかげで緊張感の欠片も無し!

おそらくスタッフがバカなんだと思いますが、それが更によく判るのが登場人物の頭の悪い行動。恩師が行方不明という緊急事態なのに、洞窟への探険を明日に伸ばしてスヤスヤ眠っちゃうわ、洞窟で骨折、おまけに気絶までした仲間を一人でほっぽっちゃうわという具合なんですよ。

こんな無駄なシーンの連続だから、低予算映画には珍しく百分弱という長さになってしまってる。各業界誌が紹介記事を掲載してないのも納得の駄作でした。

エイリアンゲイト [DVD]

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