ビハインド・エネミー・ライン

ビハインド・エネミー・ライン [DVD]
4/10リリース ネクシード

原題は'La Croisee des Chemins'(英題'The Cross Roads'IMDbではヒットせず)。2007年に製作されたフランス製の第二次大戦映画です。監督、キャスト共に日本では無名。ところでこの邦題は同義的にアリなんでしょうか?

1944年。激戦が続くヨーロッパ某所に降下した米軍第82空挺師団。その中のある小隊は、隊長の無能さによって壊滅寸前に追い込まれていた…。

そう、フランス映画なのに何故か主役は米兵! でも演じてるのはフランス人! 巻頭は、とある新兵が故郷ユタで恋人と別れるシーンから始まるんですが、何とここからセリフは全部フランス語!! 普段、古今東西どんな民族だろうと英語を喋らせてしまうハリウッドの傲慢さに“ナンだかなぁ”という気持ちをお持ちだと思いますが、今回みたいに“米兵”が流暢にフランス語を喋る気持ち悪さったらそれらの比じゃない!

でも、世界市場に売る事を考えれば、少なくとも英語吹替版を作るのが当然だと思うんですが、この辺の商売っ気の無さがIMDb未掲載に繋がってるんじゃないでしょうか。

とまぁ、いきなりヘンなトコから書き出しましたが、実は中身について取り立てて書く事が無いんですよ。全体に真面目な作りだし、戦闘シーンの迫力もこの規模の作品にしては健闘してる。でも正直娯楽映画としてのけれん味には欠ける作品でした。フランス戦線ではお約束の米兵とフランスギャルとの一夜限りの情事みたいなお楽しみも無し!

かと言って、シリアスなドラマとして心に訴えるモノも無いんだよなぁ。ラストも取って付けた感じだし、凡作の域は出てない作品だと思います。
mash1966.hatenadiary.com
※本家'Behind Enemy Line'シリーズ最新作、「エネミー・ライン3」の感想はこちら

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