レイジング・インフェルノ

4/3リリース プライムウェーブ
　原題は'Trial by Fire'。女消防士の活躍を描いた森林火災パニックです。監督のジョン・ターレスキーは「ファントム・ファイアー」なんてのも撮ってるけど、火に対して何か強い思い入れでもあるんでしょうか?
父の跡を継いで女だてらに消防士になったクリスティン。ところがその父が退職間近にして、人名救助の為に飛び込んだ火災に巻き込まれて殉職してしまう。後ろ盾を無くし、同僚たちとの軋轢が深くなってしまったクリスティンは退職。そして、より過酷な火災現場に飛び込む森林降下消防隊に志願したのだが…。
この後は、女に出来るわけが無いとハナで笑われながらもテストに合格したヒロインが奮闘、同僚や家族からの信頼を勝ち得ていくというストーリー。
米本国で放送したのが女性向け局のLifetime TVという事で、パニックものの要素よりも一人の女性の成長を描いたドラマ色の強い内容でした。その辺を了解して貰えれば、そつなく作られていてそこそこには楽しめる出来だと思います。というか、ホントに真面目な作りなので自分があれこれネタにする様な要素が見当たらないんですよねぇ。
強いて言うなら、ヒロインのおネエさんが、顔はまぁまぁ美人だけど体がゴッツくて役にハマってたって事くらいかな。逆に言えば普通の女の子の役は難しいだろうなぁ。劇中でもワンピース姿になって、渋イケメンな消防士とデートをする場面があったんですが、案の定全くロマンティックなムードになってませんでした。
それと、アメリカでの消防士の描き方って、一段上というか、チャカすのが許されない英雄扱いなんだなぁと再認識しました。だからこそ良作も多いんでしょうが。
そうそう、「CSI:マイアミ」のレックス・リンが消防署長役で出演してました。