血のエイプリルフール

原題は'April Fool's Day'。「封印殺人映画」にも登場した、いわゆる“記念日”ホラーブーム末期の作品だった「エイプリル・フール 鮮血の記念日」のリメイク版です。正直、こんなのまでリメイクすんなよって感じですが、監督が異色吸血鬼スリラー「パニック・ゲーム」のブッチャー・ブラザーズなんですよねぇ。主演は「ガールズ・アタック」「マッハレーサー」のテイラー・コール。他に「ステップ・アップ」のジョシュ・ヘンダーソン、ロブ・ゾンビ版「ハロウィン」のスカウト・テイラー・コンプトンが出演してます。

毎年4月1日に開かれるカロライナの社交界デビューパーティ。女王気取りで取り仕切る富豪令嬢デズリーは、ライバル視していたミランを貶める為に弟ブレインに誘惑させたのだが、悪戯が過ぎてミランは転落死してしまうのだった。それから一年後。裁判の結果、事故として処理された忌まわしき事件に関係した六人の男女にミラン名義の脅迫状が届く。そしてデズリーの目の前で仲間たちが次々に死んでいって…。

というお話で、要するに「ラストサマー」みたいな青春スリラーでした。でも、監督の前作「パニック・ゲーム」同様に、全体的に淡々とし過ぎてるせいかイマイチ緊迫感が無い。これは役者たちの演技力のせいというのもあるだろうけど。

そして「エイプリル・フール」と言えば、ズコー必至のショボいどんでん返し。さあ、このリメイク版は…、まぁそれは見てのお楽しみという事で。

結局、ビデオスルーがお似合いの凡作。これじゃあブッチャー・ブラザーズはインディーズに逆戻りだろうなぁ。

※リメイク元の「エイプリル・フール」の予告編。